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ジオターゲティング広告って効果あるの?4つの誤解と最大限活用するコツ

ジオターゲティング広告

最近のお問い合わせで多いのが、「ジオターゲティング広告って、実際の効果はどうなの?」という内容。利用する企業が一気に増えた一方で「思うような効果が出なかった」という声もあるようです。効果に関する陥りがちな4つの誤解と、最大限有効に活用するためのコツを紹介します。

「ジオターゲティング広告とは?メリット・デメリットをやさしく解説」の記事はこちら

効果が出ない!陥りがちな4つの誤解

ジオターゲティング広告が得意とするのは、ズバリ「認知拡大」です。「ジオターゲティング広告を配信すれば、一気に売上がアップするはずだ!」「広告を見た人が、店舗に来店してくれるだろう!」、と思い込んでいる方も多いようですが、これは大きな間違い。ジオターゲティング広告はあくまでも商品やサービスなどについて「認知」してもらうことに長けた媒体なのです。こうした「誤った期待」を寄せているために、「効果が出なかった。やってもが意味ない」と感じてしまっているのでは。ここでは、陥りがちな4つの誤解を紹介します。

①位置情報による計測数値は「絶対」ではない

来店人数を計測していたお客様から、こんなお問い合わせをいただきました。「分析ツール上で計上されている数と、実際の来店人数が合わないんだよね」。ピッタリ合わないのは、無理もありません。

ジオターゲティング広告は、位置情報を活用して、広告を見て実際に来店した人数を計測することもできるのが特徴の一つです。しかし、位置情報を取得しているGPSやWi-Fiなどの精度には誤差も生じるため、単にお店の前を通りかかった人や、同じ建物内で他の階にいる人も計測してしまう場合も。「絶対に間違いない数字」というわけではないのです。こうした誤差は、「効果を正確に測れていない!」と思わずに、傾向として見ていただくのがいいかもしれません。

ただ、大幅な誤差が生じている場合は、計測に何かしらの問題がある可能性もあります。一度検証し直した方がいいでしょう。

さらに、来店者のカウント方法は「位置情報が取得できるアプリをダウンロードしている人」や「Wi-FiをONにしている人」など。ジオターゲティング広告の各媒体によって異なりますので、注意しましょう。

②KPI(重要業績評価指標)の設定内容が、そもそも合っていない

「効果が出なかった」というお客様が設定した目標を尋ねてみると、「商品の購入数」「サービスへの申込み件数」といった回答をいただくことがあります。こうした目標値は、ジオターゲティング広告の目標としてはふさわしくありません。なぜなら、ジオターゲティング広告は、「認知」を目的とした広告であり、購入や申し込みに直接結びつけるための広告ではないからです。

購入や申し込みにつなげるには、ウェブ広告の中でもニーズが顕在化している層に向けてアプローチするリスティング広告が適切であり、ジオターゲティング広告のKPIの設定は、例えば下記のようなものが有効です。

あくまで「認知が拡大したかどうか」を計測するための指標であれば、KPIの目標としてふさわしいといえるでしょう。

③ 配信して終わり、になっている

配信後に得られるデータは、「クリック数」「クリック率」「表示回数」などの数値です。ただ、この数値だけを見て、一喜一憂しても意味がありません。エリアごとにどれぐらい反応率の違いがあったのか、バナーデザインによってクリック率が変わるのかなど分析していくことが大切です。さらに深く効果を分析したい場合にはGoogle Analyticsなどの分析ツールを使って、どのような動線でウェブサイトを閲覧しているのかを見る必要があります。もしかしたら、広告を見たことで興味をもってもらえたけれど、クリックした先のサイトが見づらかったり、分かりづらい、というのがKPIを達成できなかった原因かもしれません。配信している広告を改善するだけでなく、御社が発信しているウェブサイトやSNSなどに原因がある可能性もあるのです。配信した後に分析をすることで、正しい効果が見えてきます。

効果を適切に判断するためにも、②KPIの設定内容が、そもそも合っていない でご紹介したように、ジオターゲティング広告に合ったKPIの設定をする必要があります。配信結果を適切にチェックしながら、PDCAを回していきましょう。

この確認作業は、もし自社で詳しい人がいない場合は、広告会社などに依頼するのがおすすめです。

④広告のデザインがターゲットにマッチしていない

「広告のビジュアルは、前回のを流用すればいいや」となんとなくで決定していませんか。ジオターゲティング広告でターゲットとして設定するのは、ニーズの潜在層がメインです。つまり、そのターゲットに「自分に関係あることかも!」と気付きを与えられるビジュアルかどうかで、クリック率に大きく影響してきます。

例えば、パーソナルトレーニングジムのキャンペーン告知の広告の事例を紹介しましょう。既存のお客様は、経営者や医師の方など、比較的所得の高い方が多く、そういった方をターゲットに認知をしたいというクライアントからのご要望でした。

AとB、どちらの方が、ターゲットに刺さると思いますか?

A案 「無料」を前面に打ち出した

B案 キャッチコピーで、品質の高さをアピール

両方の広告を配信してみたところ、よりターゲットに刺さったのは、B案でした。お問い合わせの件数が圧倒的に多かったのです。ターゲットのニーズにマッチしたのは、A案の安売り感ではなく、B案の高品質なイメージだったということでしょう。

このように、どのような人に見てほしいかでキャッチコピーやビジュアルが変わってきます。狙いをもって作り込むことで、次の改善もしやすくなります。

以上、4つの誤解を紹介してきました。当社にお問い合わせいただくお客様のうち、3社に1社は「高い費用を投じた割には、思ったような効果が出なかった」と、ジオターゲティング広告に対して嫌悪感を抱いていることも多いです。

上記のような理由で「効果が出なかった」と思い込んでしまっているのであれば、もう一度見直してみましょう。

ジオターゲティング広告を使いこなすコツ

ジオターゲティング広告で失敗しないために、どのように配信したらいいのかを、配信前、配信中、配信後と、順を追って紹介していきます。初めてジオターゲティング広告をやってみようと思っている方、前回はうまくいかなかったけれど再チャレンジしてみたい方は、参考にしてみてください。

【広告配信前】目標設定を含む綿密な配信設計

まずは「何をKPIとするのか」を明確に設定しましょう。KPIは、数値で測れるものです。ジオターゲティング広告は、「認知」のための広告なので、その点を踏まえると、

  • ・クリック数
  • ・クリック率
  • ・広告の表示回数
  • ・HPへの流入数

などが挙げられます。

詳しくは効果が出ない!ありがちな失敗例②目標の設定内容が、そもそも合っていないをご覧ください

とはいえ、企業としては「コンバージョンにつなげたい!」と思いますよね。ジオターゲティング広告は、あくまで認知をするための広告ですが、それを介して間接的にコンバージョンに寄与するのも事実です。ニーズがある人をジオターゲティング広告で顕在化してから、その層に向けてリスティング広告など刈り取りを目的とした別の広告を配信すれば、コンバージョンにつながりやすくなります。一見遠回りに見えますが、実は効率的な方法なのです。

また、KPIを設定する上で欠かせないのが、「エリアの選定」です。配信エリアを「長年の経験と勘」に頼っていませんか?獲得したいターゲットは、本当にそのエリアにいるのでしょうか。

そうした場合には、「商圏分析」が有効です。特定の店舗などから、車で5km圏内、徒歩10分圏内、などでエリアをしぼり込み、その中でも特にどのエリアにターゲット層が住んでいるのかを、複数のデータを掛け合わせることで詳細に浮き彫りにすることができます。「反響率が伸び悩んでいる」などの場合は、一度商圏の見直しをしてみるのをおすすめいたします。

商圏分析の例。どこにどのような層がいるのかを可視化できる
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【広告配信中】配信の運用

いよいよ配信スタート。「配信終了まで放置している」なんてことはありませんか。ジオターゲティング広告の効果を最大化するには、配信を開始してからも配信状況を確認しながら運用していくことが重要です。できれば毎日チェックしましょう。

媒体にもよりますが、チェックすべき主な項目は下記です。

例えば、表示回数が少なけければ配信単価を調節する、クリック率が低ければ、キャッチコピーやビジュアルを変更するなどです。広告代理店などに運用を依頼する場合は、配信して終わりではなく、配信中もしっかりと運用調整を行い、都度報告をしてくれる企業を選びましょう。

【配信後】配信結果の分析・改善

配信結果は、Google Analytics(グーグルアナリティクス)などを使って確認します。立てた目標値と実際の結果を見比べながら、何が良く、何が悪かったのかを分析していきます。その際、クリックをした後にサイト内をどのように回遊したか、離脱が多いページはないか、などを見ていきます。

課題が見つかったら、その課題を改善するための施策を考えます。エリアの変更や、クリック後の導線など、評価と改善を総合的に行います。

配信前、配信中も重要ですが、配信後の分析・改善が、その後の販促の効果をより高める上で肝になります。

まとめ

ジオターゲティング広告における「効果」というのは、どれだけ多くの人に、商品やサービスを知ってもらえたか、興味を持ってもらえたか、という「認知」で計測します。ジオターゲティング広告をやってみようと思っている方は、始める前にぜひこれらの項目を見直して、最大限の効果を発揮するように運用してください。

「ジオターゲティング広告とは?メリット・デメリットをやさしく解説」の記事はこちら

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